子どもとの親密なコミュニケーションが大事

看護師が小児科で働く際に重要になるのが、患者との親密なコミュニケーションだ。子どもの場合、大人の患者よりも看護師とのコミュニケーションが治療に大きな影響を及ぼす可能性もあることから、看護師には大きな役割が課せられている。
子どもの患者とのコミュニケーションの問題として多いのが、子どもが看護師とのコミュニケーションを拒否する場合があるということだ。子どもは大人のように社会性が高度に発達していない。自分の好きなように振る舞う傾向が強いため、看護師は子ども特有の対応をする必要がある。

子どもの患者とコミュニケーションをとるうえで配慮しなければならないのは、子どもが抱えている不安を一緒に考えてあげることだ。子どもは経験が少ない分、大人よりも病気に対する不安を感じている場合も多い。看護師は、そういったことも考慮しながら親密なコミュニケーションをする必要がある。
看護師とコミュニケーションをとりたがらない子どもの場合も、そうした病気への不安が背後に隠れている場合もあるので、看護師は焦らずにじっくりと子どもと接する必要がある。

打ち解けない子どもと親しくなるには、子どもと共通の話題を持つことも一つの方法だ。子どもが好きなテレビ番組などをきっかけとして会話が弾むこともあるので、普段から子どもが興味を持っていることに関心を持つことも、コミュニケーションの改善のために重要な要素だ。